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野球における公式記録員(こうしききろくいん)とは、試合における記録をとり、これを報告する者、またはその役職名。日本プロ野球 (NPB) ではコミッショナーにより任命される。オフィシャルスコアラーとも呼ばれる。 == 概要 == 公式記録員は、公認野球規則10.01項においてその役割が定められている。 公式記録員は、記者席内の所定の位置で試合の記録をとり、記録に関する規則(公認野球規則10章)の適用に関して、例えば、打者が一塁に到達した場合、それが安打によるものか、失策や野手選択によるものかなどを、独自の判断で決定する権限をもつ。安打・失策・野選等の判断を下した場合には、手による合図や拡声器その他の方法でこれを必要箇所に伝達する〔日本プロ野球の公式戦では、一般にこの判断の結果は、球場の「H」「E」「Fc」ランプで示される。〕。 公式記録員は、いかなる場合でも、記録に関する規則を含む公認野球規則の各条項に反するような記録の決定を下してはならないし、審判員の判定に反する決定を下してはならない。公認野球規則に明確に定めのない事項については、自己の裁量でその決定を下す権能が与えられている。 また、公式記録員は、打順の誤りに気づいても、審判員や両チームのいかなる人にも、その事実について告げたり、注意を促したりしてはならない〔公認野球規則6.07により、守備側が、打順を誤って打席に立った打者(不正位打者という)の打撃完了後に打順の誤りを指摘した場合、審判員は本来の打順の打者に対してアウトを宣告する。また、不正位打者の打撃によって起こった全てのプレイを無効になる。そのため、打順の誤りを指摘することはどちらかのチームに有利な助言を与えることとなり、公平でない。〕。 ただし、3人アウトになっていないのに攻守交代が行われた場合や、ボールカウントが3ボールなのに球審が四球と思い打者に一塁を許した場合、規則で交代することが許されていない投手に変わって他のプレーヤーが出場しようとしている場合などには、審判員に助言を行う〔公認野球規則10.01(b)(2)〕。 試合終了後、記録員は、所定の時間〔日本プロ野球では36時間、メジャーリーグベースボールでは24時間〕以内に、記録に関する報告書をコミッショナーに提出する。特に提訴試合やサスペンデッドゲームとなった場合には、提訴あるいは一時停止となった状態を正確に記録し、報告しなければならない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「公式記録員 (野球)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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